らーめん大 蒲田店
自分が学生時代には三田にしか存在せず、卒業近くなってようやくちらほらと弟子の店が出てきた「ラーメン二郎」が、いまや二郎系といわれる一つの潮流を作っている。「二郎は二郎という料理であってラーメンではない」という名言を生んだこのラーメンは、その言葉通り、他に例えようのない、ある種、中毒的な魅力を持っている。
そんなラーメン二郎だが、最近ますます注文が難しい食べ物になってきている。注文時に独自の符丁があり、昔は唱えられたダイブタヤサイカラメが、今は言えないという難しさではなく、ブレの大きい味なだけに、油やタレの分量を誤ると、完食が困難な食べ物に変身することに起因する。
二郎系のラーメンは、太いワシワシとした食感の麺、タレで荒々しく煮られた煮豚、茹でたキャベツともやし、豚と野菜から、ほのかな甘みのあるスープに、豚の脂、そして化学調味料と、単純な構成で出来上がっている。それだけにそのバランスによって味にバラつきがあり、同じ注文をしても日によって(時間によって)味が異なる場合が多い、ましてや店によってのばらつきも大きく、ジロリアンの欲求を満足させる店を抑えるのも重要なポイントになってくる。
先述の難しさの話に戻るが、この歳になって、大盛どころか普通の麺の完食も厳しく、かつ正直、体には全く良くないであろうこの中毒性を秘めた食べ物は、月に1~2回以上食べると、さすがに、しばらく間空けようかと思えるようになってきた。そのため、各店の来訪、開拓数が減り、その店のコンディションを見極めるのが非常に難しいということを、先ほどから言いたかった。
そんな二郎系のラーメンだが、昔は、男の飯場的な、ちょっと薄汚い油汚れの多いラーメン屋といった雰囲気が、世田谷にある「陸」という店に見られるように、店舗内が綺麗な店が出てきたり、つけ麺、油そば等々バリエーションが増えたり、トッピングが増えたりして昔のような単品勝負のような空気は薄らいできた。
その最近の風潮にもれずに、トッピング類が充実しているのが、蒲田にあるラーメン大だ。
これは先日食べた大のラーメンだが、実は、そのトッピングでも失敗をしてしまった。煮卵はまだ問題ないが、ここで調子にのって「揚げネギ」と「魚粉」を加えたものだから、まあ味がとっ散らかってしまって、折角の二郎の魔力的な味を堪能できなかった。
何とか食べ終えた後、ちょっと前に二郎好きの友人が言っていた「結局、何も足さないのが一番だよ」とのコメントがふと脳裏をよぎった。
らーめん大 蒲田店
評価:★★★
大田区蒲田5-1-5 11:45-14:45,17:30-24:45(土 12:00-15:45,17:00-24:45、日祝 12:00-15:45,17:00-24:00) 無休
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